裏2017年の何曲

2017年によく聴いたアルバム3枚です。
2017年の10曲(韓国アイドル編)のおまけ記事として読んでください。

JJ Project - 'Verse 2'
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デビュー以来5年ぶりのカムバックということで、前代未聞、伝説のあいつらが的熱い展開に心躍らせたことは事実だった。リリース日が7月30日ということで、当時のようにハジケた夏らしい彼らを期待してしまった。


そのため初めて'내일, 오늘'のMVを視聴したとき、多少のがっかり感が否めなかった。夏という季節に聴く音楽に私はかなり固執しており、このアルバムに関しては、強すぎる哀愁に季節感が無いと決めつけ食わず嫌いしていたようなところもある。しかし、残暑も丸く優しくなり、夏の間リピートしていたググダンオグオグが季節外れに感じると、ようやく私にもJJ Projectの季節が来たのだ。夏に置いて来てしまった大事な忘れ物のようなこのアルバム。始めから終わりまで静かに流れる時間は、誰にも言えない悩みのように自分の中だけでぐるぐる回る。f:id:orsbnrb:20180102221201j:plainf:id:orsbnrb:20180102221209j:plain
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特に良いのはふたりの声。そもそも私はGOT7のファンであり、彼らの特に好きなところは「声質の違い」である。JBの意外さがある優しい歌声と、どこかあどけなさが残るジニョンの歌声が、今回のアルバムのコンセプトに大変合う。ちなみに聴くときのコンディションがこのアルバムに合いすぎると、何も手につかないくらい感傷に浸ってしまい、ひどい時は鬱が悪化しかけた。JJ Projectの'Verse 2'は最高のアルバムだ。

CLC - 'Crystyle'
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タイトル曲の'Hobgoblin'が大胆な路線変更で話題になり、CLCにここまでの関心が集まるのも異様なくらいの盛り上がりだった。これまでのCLCは小生意気でおませという感じだったが、打って変わってすっかりガールクラッシュ。
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メンバーも以前からやりたいと何度も事務所に説得していたコンセプトらしい。それについては、そりゃあ4minuteの強く逞しい背中を見て育てばああもなりたいよね、と納得したが。コンセプトがグループに合っていないという意見も多かったし、誰しも少しは驚いただろう。しかし、このコンセプトによってCLCとそのファンにとって利点も多かったはずだ。まず大きいのは彼女達の「キャラクター」が立ったこと。アイドルグループというものは、メンバーの「実力」「雰囲気」「キャラ」などがそれぞれバラバラ、尚且つまとまりがあることでグループとして面白くなるものだ。'Hobgoblin'のスタイリングを見ると、彼女達それぞれの「キャラクター」が割り当てられていることが分かる。この「キャラクター」がそれぞれの雰囲気に合っていて、かなりハマっているのだ。
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中でも良い味を出しているのが、ヤンチャでかわいい悪ガキのユジン、ミステリアスなソン、不良の彼女は優等生の法則エルキー。f:id:orsbnrb:20180102220813j:plainf:id:orsbnrb:20180102220845j:plainf:id:orsbnrb:20180102220855j:plainそして重要なのがラッパーのイェウンだ。彼女の声を聞くとCLCの曲だと分かるのが、どんな路線変更をしてもCLCらしさを貫くキーになると言える。ここまでの内容はタイトル曲'Hobgoblin'のことについてだが、今回の路線変更で変わったのはコンセプトだけはない。このアルバム'Crystyle'は今までのCLCのアルバムとは一味違う。今回のアルバムは「アルバム」だ。起承転結のような展開がしっかりある。聴きやすくあり、聴きごたえもあるのだ。ディープハウス、EDM、トラップ、トロピカルハウス、Hiphop。どの曲も今風なサウンドで、Kアイドルの曲が世界で通用する、完成度の高い楽曲と評価される今、CLCもアイドルだからと馬鹿にしていると痛い目見させられる存在になろうとしているのだ。私がこのアルバムの中で特に好きなのは終わり方だ。'말이야'でかわいらしく'눈물병'では繊細に、どちらも切なくアルバムを締めるのにぴったりな曲で、このアルバムの完成度を一層高めている。そして最新作'Free’sm'ではそのクオリティの高さを保ちつつ、また違ったCLCのカラーを見せてくれた。2018年はどのような姿を見せてくれるのか非常に楽しみだ。

EXO - 'THE WAR'
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今までのEXOのアルバムは個人的に、曲は良いものもあるけれど、アルバムを聴こうというようにならなかった。このカムバックの期待度は個人ティーザー写真の時点で高かったが、タイトル曲の'Ko Ko Bop'を初めて聴いたときはあまりピンと来ず。f:id:orsbnrb:20180102215241j:plainf:id:orsbnrb:20180102215254j:plainだが、アルバム1曲目'前夜'を聴いたとき、何か怪しくて神聖なものが始まる!という感じがたまらなかった。そして2曲目の'Ko Ko Bop'は最初に聴いたときよりも、もっと儀式のようで謎めいたエキゾチックサマーナイト…個人的に一番好きな曲が3曲目の'What U do?'だ。EXOっぽいというのが第一の理由。それでいて今回の異色なアルバムにしっかり馴染んでいるのが面白い。次に引っかかったのが5曲目'다이아몬드 Diamond'。お香の煙と土の香りが混ざり合うように、この儀式、ではなくアルバムをますます怪しく彩る曲だ。最後の曲'내가 미쳐 Going Crazy'もかなり良い終わり方で、不穏なストリングス、不穏な音運び、不穏な静寂。とにかく不穏な終わり方が良い。アルバム全体を通して秘密の夏の儀式という感じ。